タイ


タイ

タイの正式名称はタイ王国と言います。通称タイと呼ばれています。首都はバンコクで、東南アジアにある立憲君主制国家です。東南アジア諸国連合(ASEAN)へは、1967年の発足時より加盟しています。


政治

現在の実質的な最高指導者はプラユット将軍となります。プラユット将軍は国家平和秩序評議会(NCPO)の議長を務めています。この国家平和秩序評議会は、2014年に起こった軍事クーデターによってタイの実権を掌握した軍事政権が創設した組織です。この評議会の議長であるプラユット将軍がタイ国の首相(第37代)を兼務しています。また国家平和秩序評議会は、行政権を持つ内閣・立法権を持つ国家立法会議などを上回る権限を保持しており、司法権を持つ憲法裁判所に対しても政治的な影響力を行使しているため、実質的には軍による独裁政治を行っています。


通貨

タイの通貨はバーツを使用しています。
1997年に1ドル=25バーツとしていた固定相場制を廃止すると、翌年1ドル=56バーツまで価値が下がりました。その後、回復して、今では1ドル=35バーツ前後となっています。


国土

タイの国土はインドシナ半島中央部とマレー半島の北部を占めています。北はラオス・東はカンボジア・南はマレーシア・西はミャンマーと陸路で国境を接しています。
タイの国土面積は51万3,115平方キロメートルで、日本の国土面積の約1.4倍となります。


気候

タイの気候は熱帯性の気候に分類されておいモンスーンの影響を大きく受けます。タイの雨季は5月中旬から10月頃にかけてで空気が湿り、生暖かく、突然の豪雨(スコール)に見舞われることが多いです。また8月から10月にかけて雨量は多くなり、バンコク中心部などでもしばしば洪水が引き起こされます。雨季が終わり乾季となる11月から3月中旬は雨の量が少なくなり比較的涼しい気候となり、首都バンコクで最低気温が20度を下回る日もあります。乾季と雨季の間の4月は暑季と呼ばれ、一年を通してこの時期が一番暑くなります。


農業

タイの農業は非常に競争力が高く、輸出においては国際的に見ても成功を収めていると言えます。中でもコメが有名で、タイでは最重要な農産物であり、世界のコメ市場においても主要な輸出国として認識されています。他の農産物の中で有名なものは、タピオカ・天然ゴム・穀物・砂糖などがあります。最近ではパイナップルなどを加工した食品の輸出が増加傾向にあります。


宗教

タイは仏教国として知られ、国内の至るところに寺院や仏像があります。王室をはじめてとして国民の95%以上が仏教(南方上座部仏教)を信仰しています。その他イスラム教が4%で、残りをキリスト教やヒンドゥー教などがあります。