タイの麺料理-その6-

「カオソイ」など

あなたがタイ麺料理のボートに出くわしたら「カオソイ」に手を出すでしょう。
米国でタイ・ヌードルを食べたとしても、それは間違いなく、タイの広大なタイ麺ワールドの上っ面の一部をかすめただけに過ぎないでしょう。
タイのお米についての偏見に満ちた記事がよく見かけられますが、しかしタイの人に選択肢が与えられたなら、タイ人の多くはタイ麺のお椀を選ぶでしょう。それが何故いけないのですか?
全体的に見れば、タイの食文化の多様性を反映して、普通に「タイ麺」と呼ばれるものは、タイ料理の膨大なバラエティーに及んでいて、東南アジアに明らかなルーツをもつものから中国からダイレクトに輸入されたものまで含まれています。(これらの多様な影響を両方からまたがった形で受けたタイ麺のお椀のように)
簡単に言えば、タイ麺は皆のためにあると言うことです。タイ麺料理が高度にカスタマイズされているという事実は、タイ麺を取り巻く情勢の見通しの複雑さを増しています。
タイの麺料理に牛肉か豚肉を添えますか?ライス麺か卵麺を選びますか?スープ系かスープ無しを選びますか?あなたの麺に、あらかじめ味付けした「トム・ヤム」かスプーン一杯の濃い血を加えた「ナム・トク」を添えますか?

 あなたのタイ料理に関する視野を広げ、そしてタイ料理をオーダーしやすくするために、私たちはタイの麺料理についてのイラスト化したガイドを編集しました。リストはタイの現地で取り扱っている麺料理に焦点をあてています。
 炒め麺料理についても、同様な長さのリストを載せますが、タイのあちらこちらを渡り歩いて見つけることのできるスタンダードなものから、一つの村だけでしか見つけることのできないユニークなものまで幅広く取り上げています。その多くは今まで英語圏で取り上げられことのない麺料理でしょう。

「バミー」

もしタイの一つの町に一つの中華麺の屋台しかないとすれば、そこではほとんど確実に「バミ―」が売られるでしょう。明らかに中国発祥のこの料理は、タイの至るところで定番となっています。人の名前がついた「バミ―」の最も基本的な形は、薄くて丸形か平たくした形の卵麺と豚肉をベースにした香りのよい澄んだスープの中華麺で、スープにはスライスした焼豚とあらかじめボイルしたアブラナ科の野菜が入っています。
焼豚のバリエーションとして、辛みの効いたエビと豚肉が詰まった「ウォントン」、カリカリに揚げた豚の脇腹肉、ローストダック、それに大規模な都市でとりわけ海へのアクセスがあるところでは、蟹の塊を好みで選ぶことができます。
中華麺には、みじん切りしたネギ、シラントロ、白胡椒、カリカリに揚げたガーリック(旧校庭では、ガーリックがラドーで揚げられている)、ガーリックオイルが添えられています。
「バミ―」で好みによって使われるスタンダードな中華麺調味料には、スライスした辛みのまろやかなチリペパーの酢漬け、魚醤、砂糖、乾燥させたチリ・フレーク、白胡椒、ローストしたピーナッツの粗挽きしたものがありますが、もっと古い伝統のある地域では、これに加えて中国ビネガーが添えられます。
「バミ―」は、タイの最も一般的な「中華麺」で、スープ無しか、麺を滑らかにするほどスープを加えるかオーダーができます。