カンボジア


カンボジア

カンボジアの正式名称はカンボジア王国です。首都はプノンペンで、フランス統治下時代の影響から東洋のパリとも呼ばれています。カンボジアを象徴するアンコールワット遺跡があるのはシェムリアップです。


政治

カンボジア王国(通称 カンボジア)は、ノロドム・シハモニ国王を元首とする立憲君主制国家です。
国会は二院制を採用しており、全61議席からなる上院と全123議席からなる下院(国会議会)に分かれています。下院は国民投票から直接選挙で選ばれますが、上院は間接選挙と国王の任命により選ばれます。


法律

カンボジアでは、ポル・ポト政権下(クメール・ルージュ)時代に、裁判官・検察官・弁護士などの法律家のほとんどを殺害されてしまいました。また法律やその資料も廃棄されました。そのため、カンボジアが近代国家として再生し発展していくために、民法などの基本法典を整備し法律家の育成が必要不可欠となっています。これらの法整備のため日本は支援を行っています。


通貨

カンボジアの通過はリエルを利用しています。しかし、USD(米ドル)が併用して使われており、4000リエルが1ドルとなっています(2017年5月8日現在)。
カンボジアの500リエル紙幣の裏面には、2つの橋と日本の国旗が描かれています。どちらの橋も日本がODA(政府開発援助)で建設した橋です。(きずな橋・つばさ橋)


国土

カンボジアの国土はタイ・ラオス・ベトナムに隣接しています。カンボジアのほぼ中心には湖と河川が複合して出来たトンレサップ湖があります。この河川部分はカンボジア国土の東側を縦に流れるメコン川の支流となっています。
トンレサップの北側にはクメール王朝時代の遺跡として有名なアンコールワットやアンコール・トムなどの世界遺産アンコール遺跡群があります。
カンボジアの大部分は海抜100m以下の低地ですが、東北部のラオス・ベトナムの国境には標高2598mのフービア山(フービア山はラオス)を含むアンナン山脈が連なっています。プノンペンの西側にはカンボジア最高峰の標高1813mのアオラル山があります。


気候

カンボジアは北緯11度から15度に跨っているため2つの気候帯に属しています。それは熱帯気候とモンスーン気候帯です。これらの特徴としては5月から10月雨季となっており、暖かく湿った南西の季節風が吹きます。11月から4月までの乾季には乾いた東風が吹きます。雨季の雨のピークは8月〜9月です。地域によって降水量の差が有り、海外地域が多いエリアとなります。
カンボジアが雨季になると、カンボジアの中心部に位置するトンレサップ湖の面積が10倍近くにまで拡大します。その理由は雨季の大量の雨でメコン川が増水しトンレサップ湖へ逆流するからです。


農業

カンボジアの主産業は農業であり、国民の55%以上が農業に携わっています。作付け面積は圧倒的に米が多く、トウモロコシやキャッサバなどの食料作物が続いています。ゴマ・サトウキビ・タバコなどの工芸品作物の作付け面積は狭いです。


宗教

カンボジアでは上座部仏教が憲法で国の宗教(国教)として定められています。そのため、人口の9割以上が上座部仏教の信徒です。しかし、信教の自由が保障されているため、チャム族を主としてイスラム教徒などもいます。